3DO REALが日本で発売されて30周年。『スパ2X』や『Dの食卓』、『ポリスノーツ』がいち早く遊べた大手電機メーカー開発の変わり種
3DO REALが日本で発売されて30周年。『スパ2X』や『Dの食卓』、『ポリスノーツ』がいち早く遊べた大手電機メーカー開発の変わり種
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1710863043/
by ウワーマン ライター
2024.03.20 00:00
※本記事は、2022年3月30日にアップした記事を再編集したものです。
時代の先駆けとなった32ビットのマルチメディア端末
1994年(平成6年)3月20日は、松下電器産業(当時)から家庭用ゲーム機の3DO REALが発売された日。発売から30周年の節目を迎えた。
3DOとは、アメリカの企業である3DO社が開発した32ビットのマルチメディア端末の統一規格の名称。ライセンス提供されたメーカーがハードを開発・販売することが可能で、
日本では松下電器産業が同規格の“3DO REAL”を、三洋電機が“3DO TRY”を発売(こちらは1994年10月1日)した。セガサターンやプレイステーション、ニンテンドウ64などと同一世代となり、
とくに3DO REALはその先駆けとなって発売された次世代機ということでコアなゲームファンから注目されていた。
定価は当初54800円と高価であったが、なんと改良機で値下げも実現した“3DO REAL II”が、
同年である1994年11月11日に松下電器産業から44800円で発売されている。もちろん、セガサターンやプレイステーションの発売に向けた販売戦略の一環なのだろうが、
これは当時としてもなかなかの珍事として筆者は記憶している。
ゲームソフトのメディアが従来のロムカセットから光ディスクに変更されて容量が増加。これまでとは一線を画するハイクオリティーなゲームが楽しめたのも3DOの魅力。
海外のゲームが多かったので発売直後はかなりコアなファン向けという印象が強かったが、『スーパーストリートファイターII X』の登場で比較的ライトなゲームファンからも注目を浴びることに。
『スパIIX』は後にドリームキャストで発売されるまで、長く3DOの独占タイトルだったため、同ハードのキラーソフトと言っても過言ではないだろう。
『スパIIX』と同等レベルで注目されたタイトルに『Dの食卓』もある。ゲームデザイナーの飯野賢治氏が手掛けたアドベンチャーゲームで、
映画的な演出が当時は非常に画期的でゲームファンの話題を集めた。また、小島秀夫監督の『ポリスノーツ』が初めて家庭用ゲーム機に移植されたのが3DO。当時学生で手が出なかった筆者は羨ましくてしかたなかった。その後もゲームファン的に魅力あるソフトが発売されたものの、
ハードの販売は振るわず、1996年には日本国内でのソフト販売が終了。3DOは姿を消すことになった。