テレ朝 ゴルフの全英オープン中継から撤退へ 42年間放送も放映権料高騰で苦渋の決断 今後の中継はU-NEXTが交渉中
テレ朝 ゴルフの全英オープン中継から撤退へ 42年間放送も放映権料高騰で苦渋の決断 今後の中継はU-NEXTが交渉中
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1710278444/
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fa1418ddc608ab6e912a4a659afaadb8c381935
ゴルフの海外メジャー「全英オープン」の中継からテレビ朝日が撤退する方向であることが12日、分かった。今季は7月18日から21日までスコットランドのロイヤル・トルーンで行われるが、5億円と言われる放映権料で折り合いがつかず、82年から42年続いた歴史に幕を閉じることになった。地上波によるスポーツ中継は他競技でも減少傾向にあり、転換期を迎えている。
海外でのスポーツ中継は近年、放映権料が上昇の一途。複数の関係者によれば、視聴率が良くても採算が取れない状況が続いているという。ゴルフも例外ではなかった。1982年から昨年まで42年間、中継してきたテレビ朝日も5億円とも言われる放映権料がネックとなり、今回は苦渋の決断となった。
全英オープンは1860年に始まった世界最古のメジャー。歴代優勝者のパーマー、ニクラウス、ワトソン、ウッズらが圧倒的な強さを見せたのはもちろんのこと、1日に四季があると言われる気まぐれな天候と強い風の吹くリンクスでは数々のドラマが生まれ、地上波を通して日本のファンにもなじみ深いメジャーの一つだった。
聖地セントアンドリュースでは78年の3日目に首位を走っていた中嶋常幸が17番のバンカーを脱出するのに4打を要し、脱落。トミーズバンカーと呼ばれるようになった。05年には18番の石橋「スウィルカン・ブリッジ」でニクラウスが立ち止まって現役に別れを告げた。99年には2位に3打差をつけていたバンデベルデが18番の小川に入れてトリプルボギーを叩き、優勝を逃す「カーヌスティの悲劇」もあった。
82年から中継に携わった戸張捷キャスターと青木功氏による軽妙なやりとりはゴルフ中継の名物となり、人気を博した。丸山茂樹が優勝を争った02年大会最終日には11・1%、石川遼が17歳でウッズらと回った09年の予選2日目は13・1%の視聴率(ビデオリサーチ、関東)をマーク。今季は、復調した松山英樹が世界のトップ相手にマスターズに続くメジャー勝利なるかが注目されていた。
一方でサッカーのW杯アジア予選が同じく放映権料の高騰により地上波中継が減少。また井上尚弥が4階級制覇をするなど盛り上がったボクシングも昨年の世界戦は全てインターネット中継へと移行した。全英も流れにあらがえなかった。現時点では代理店の打診に対し、テレビ朝日に代わって中継の意向を示す他のテレビ局はなく、動画配信サービスのU―NEXTが交渉を進めている。男子ゴルフ関係者は「日本でメジャー中継が減るのはゴルフ界にとって衝撃」と明かす。今季の海外メジャーを地上波で見られるのはTBSによる4月のマスターズのみとなる。