村上宗隆「１時間寝たら超回復できる特殊能力が欲しい。ベホイミみたいな」

【ヤクルト】村上宗隆が24歳の誓い「どんな球来ても打てるように」“チート級”活躍へ突き進む

　ヤクルト村上宗隆内野手（23）が2日、沖縄・浦添キャンプで24歳の誕生日を迎えた。世界を見据える男が欲しいものとは？　ゲーム級のアイテムだった。現実離れした活躍を目指して、2日連続のランチ特打に特守と大忙し。年男の“村上様”は全てをパワーアップして、最高の1年とする。

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　村上の目の前に、豪華なケーキが登場した。チームトップスポンサーのオープンハウスが用意したもの。ケーキの周りをぐるりと飾るのは、同社のSNSで公募した村上の似顔絵が描かれたクッキーだ。2月2日で24歳。欲しいものは？　「あんまり、ないですね」。手にできる能力があれば？　「1時間で超回復する力。寝たら」。人気ゲームのドラクエシリーズで言えば「べホイミ」的な、HP回復のアイテムだった。

　令和初、かつ史上最年少3冠王の村神様でさえ、ゲームの世界のようなものが欲しいのだ。WBCで始まった昨季は140試合で打率2割5分6厘、31本塁打、84打点。普通の24歳なら立派な成績だが、村上様には、ちょっと物足りない。超回復していれば、きっと本来の輝きを放っていたはず。この日のランチ特打では52スイングで10本の柵越えを披露した。「どんな球が来ても打てるように、しっかり結果を残せる準備だけやっています」。ティー打撃では手元に重りがあるバットを使うなど“チート級”の活躍へ突き進む。

　守備でも、超人となる。2日連続の特守では35分で94本のノックを受けた。1月下旬には10年連続ゴールデングラブ賞の広島菊池に弟子入り。「守備全般、僕自身もそんなに深く知らなかったですし、全てが驚きというか、しっかりと理論があって考えられていた」。オフからは通常のグラブより一回り小さいもので、芯で捕球する意識を高めている。「来た球を責任を持ってアウトにできるように」と、“全クリ”を目指す。

　村上の1年目に、2軍監督だった高津監督は「間違いなく大人になったかな。考え方もそうだし、顔つきもそうだし、来た時のスポーツ刈りみたいな感じで来た時とは（違う）。7年前か？　ちょうど（2軍キャンプ地の宮崎）西都で見たときは、大丈夫かな？　と思いましたけどね」と笑った。村上の囲み取材中には「ビッグベイビー」と愛情を込めて呼んだ。ニヤリと笑った村上は「新しい24歳のスタートなんで、気持ち新たに、また頑張ろうかなと思っています」。辰（たつ）年生まれの年男。世界を見据える“クエスト”は続く。

https://news.yahoo.co.jp/articles/120efe5600c855e82812cbded43dda4214357356