立憲・野田代表「玉木さんよ、首相指名の交渉条件をもっと引き下げろよ。首相目指すなら度量持てよ」
立憲・野田代表「玉木さんよ、首相指名の交渉条件をもっと引き下げろよ。首相目指すなら度量持てよ」
立憲民主党の野田佳彦代表は12日、国民民主党の玉木雄一郎代表が首相指名選挙で野党統一候補を目指す場合、
自身の掲げる条件を「少し下げてもらいたい」と述べ、柔軟な対応を求めた。
「のりしろ(接点)を作らないと話が進まない」と語り、政策面での歩み寄りを促した。
一方で、共産党を含めた野党連携については「現実的に整理が必要」との考えも示した。
臨時国会での首相指名選挙を控え、野党間の調整が続いている。
■要約
立憲民主党の野田代表が、玉木雄一郎代表に対し「条件を下げてでも野党統一を」と呼びかけた。
首相指名選挙を前に、野党候補一本化を模索する中で歩み寄りを求めた形だ。
野田氏は共産党との協力には慎重な姿勢を崩さず、「現実的な枠組みで政権交代を目指す」と強調。
一方、玉木氏側は安全保障など政策面の整理を条件としており、両者の溝はなお残る。
野党再編に向けた駆け引きが続いている。
■解説
野党再編をめぐる動きは、国民民主と立憲民主の「接着剤」を探す段階に入った。
野田氏の“のりしろ”発言は、理念よりも現実的な権力獲得を優先する姿勢の表れだ。
一方の玉木氏は、防衛や経済政策で保守寄りの立場を崩さず、
立憲との完全合流には慎重だ。
公明党の連立離脱で自民党の勢力が揺らぐ中、
野党がどこまで共通候補をまとめられるかが、政局の帰趨を決める。
「反自民」ではなく「代案を持つ野党」としての存在感が問われている。
出典:日本経済新聞
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