ヤクルト、ＦＡ石田健大に４年総額４億円規模の契約＆背番号「１１」提示か

ヤクルト、ＦＡ石田健大に４年総額４億円規模の契約＆背番号「１１」提示か

今季セ・リーグ５位に終わったヤクルトは２９日、ＤｅＮＡから国内フリーエージェント（ＦＡ）宣言した石田健大投手（３０）と東京都内で初交渉を行った。４年総額４億円規模の契約と背番号「１１」を提示したとみられ、最大限の熱意を伝えた。出席した小川淳司ゼネラルマネジャー（ＧＭ、６６）は「とにかく石田選手に来てほしいという思いを伝えた」と明かし、Ｖ奪回に向けて先発、リリーフ両方で適性のある左腕の獲得に全力を注ぐ。

補強を実現すべく、全力を尽くす。ヤクルトが、ＤｅＮＡから国内ＦＡ権を行使した石田と東京都内で初交渉。出席した小川ＧＭは、獲得に向けて熱意を伝えたことを明かした。

「優勝に向けたピースとして、チーム力を上げるために、とにかく石田選手に来てほしいという思いを伝えました」

石田は広島工高、法大と進み、２０１５年にドラフト２位でＤｅＮＡに入団。１６年には先発で９勝を挙げ、２０年には救援で５０試合に登板するなど両方のポジションで適性を発揮してきた。今季は３度目の開幕投手を務め、２３試合で４勝９敗、防御率３・９７。２５日のファンフェスティバル参加後には「いろいろな球団の声を聞きたいというのが一番。僕がプロ野球の世界でどれだけの選手なのかは気になるところ」と心境を吐露。ＤｅＮＡ側からは複数年契約での残留を要請されている。

Ｖ奪回へ、ヤクルトも左腕の補強を進める。リーグ５位に終わった今季のチーム防御率３・６６は１２球団ワースト。特に左投手不足が課題で、先発では球界最年長の４３歳石川が２勝、ＷＢＣ日本代表にも選ばれた高橋が４勝に終わり、リリーフでも１０試合以上登板したのは、リーグ２位の３３セーブを挙げた田口と山本のみ。先発、救援両方で適性のある石田は補強ポイントに合致する。

獲得のため、最大限の誠意を示した。この日の交渉で、４年総額４億円規模の契約と背番号「１１」を提示したとみられる。ヤクルトの１１番といえば、かつて荒木大輔や由規、奥川恭伸ら大きな期待をかけられた投手が背負った特別な番号だ。

高津監督も米大リーグから日本球界復帰後の０６年に背負った番号。広島工高の後輩である石田を「タフですね、彼は。高校でも鍛えられていますから」と評価し、「左投手、先発投手ということを考えたら、彼がいてくれたらと強く思います。一緒にユニホームを着てプレーできたら」と獲得を熱望した。

ヤクルトは今オフ、国内ＦＡ権を行使したオリックス・山崎福の獲得に乗り出していたが、６球団による争奪戦の末に日本ハムへの移籍が決定。石田も通算２３９試合に登板するなど実績十分で、今季年俸６２００万円は金銭や人的補償が発生しないＣランク（外国人選手を除き、年俸が球団内で１１位以下）とみられる。獲得となれば戦力に厚みが出ることは確実で、「燕の石田」誕生に全力を尽くす。

https://www.sanspo.com/article/20231130-WEWKCMLNRZMFNFYP74IPTFOOE4/

投手がまだまだ足りないね