阪神ドラフト１位・下村海翔が「目指しやすいかな」と村山実以来の虎新人最優秀防御率を目標に定める

阪神Ｄ１位・下村海翔が「目指しやすいかな」と村山実以来の虎新人最優秀防御率を目標に定める　契約金１億円＋出来高５０００万円、年俸１６００万円で合意

６５年ぶりの快挙へ！　阪神からドラフト１位指名された下村海翔投手（２１）＝青学大＝が２６日、横浜市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金１億円プラス出来高払い５０００万円、年俸１６００万円（金額は推定）で仮契約した。最速１５５キロ右腕は最優秀防御率を新たな目標に設定。虎新人で獲得なら１９５９年の村山実以来。大きな志を持ってプロの世界に飛び込む。

名誉ある契約に負けない目標をひっさげて、下村が交渉後の会見に臨んだ。獲得したいタイトルの筆頭に最優秀防御率を上げ、将来を見据えた。

「防御率は自分の結果に結構、左右されると思うので、勝ちより自分で目指しやすいかな、と。もちろん、常に（最優秀防御率の）目標は持ってやりたいです」

同タイトルは阪神で下村の先輩になる青柳、村上が２年連続で受賞中。下村が新人での受賞となれば、球界では１９９９年の上原浩治（巨人）以来で、２１世紀初。阪神では５９年の村山実以来、２人目の快挙となる。「点を取られなければ負けないので、試合には。できるだけ失点を少なくしていけば、チームが勝つ確率も高くなる。そこは目指していきたい」と強い気持ちで高みを目指す。

青学大でも意識していたが、切ない思い出がある。優勝を果たした４年春の東都１部リーグ最終戦。あと４回を無失点であれば最優秀防御率となる中、リリーフ待機した。しかし「先発の子が思いのほか抑えて、自分は４イニング投げる予定だったんですけど、３イニングしか投げられなくて…」。自身も防御率０・８５を誇ったが、チームメートで同学年の松井大輔が０・８２を記録し、僅差でタイトルを逃した。

「あと１イニングで自分が最優秀防御率だった。あとアウト１つ、２つ取れていたらと思うと…運がなかったと思いました」。目前で縁に恵まれなかった悔しさも、プロで晴らす。

契約金１億円プラス出来高払い５０００万円、年俸１６００万円は上限〝満額〟の数字。目がくらむような金額にも「両親にお世話になったので、何か親孝行できれば」と謙虚にはにかんだ。２０日まで戦った明治神宮大会を準優勝で終え、２７日からは新チームでの練習が始まるが、下村もそこに参加しながら体を動かす。投げ込みもこなしていく予定で「ボールは常に触っておこうと思っています」と語った。徐々に高まるプロ選手としての実感に、改めて気を引き締めた。

「もうやるしかないと思うので。期待に応えられるようにじゃないですけど、自分としてもしっかりやらないとなという気持ちになりました」

最速１５５キロで日米大学野球ではＭＶＰに輝いた右腕。１年目からレジェンドに並ぶ挑戦をする。悲願の連覇を狙う虎の中心で輝くために、オフも研鑽を積んでいく。（邨田直人）

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca24ff4f9417e37001bf29a343bd16b8374c6088

そんなことより球速大丈夫なんですかね…