【甲子園】阪神タイガース優勝　本拠地パレード待望論も…西宮市「安全面で困難」　20年前は財政面で断念

タイガース優勝　本拠地パレード待望論も…西宮市「安全面で困難」　20年前は財政面で断念（神戸新聞NEXT） – Yahoo!ニュース:
https://news.yahoo.co.jp/articles/c69106ac0d1187488a68618fc915dae7b37ff36f
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202311/0017052958.shtml

11/22(水) 8:30配信

地元・西宮でパレードをやってほしい－。阪神タイガースがリーグ優勝を決めた９月、交流サイト（ＳＮＳ）はその話題で盛り上がり、市議会でも実現を望む声が上がった。だが兵庫県西宮市は「多くのファンが詰めかけた際の安全確保が難しい」として今回、誘致には手を挙げなかった。

　西宮市では阪神が１８年ぶりにセ・リーグを制覇した２００３年、いったんパレード誘致に動き出したものの、断念した経緯がある。

　当時の山田知市長（故人）は０３年８月初旬、Ｖへ快進撃を続けていた球団に「ぜひ地元で」と要望。甲子園球場から酒蔵通りを経て西宮神社へ向かうコースや、監督や選手らが必勝祈願で詣でる西宮、広田神社と市役所を結ぶコースなどを提案した。

　球団は「神戸、大阪との兼ね合いもある。警備上の問題をクリアできれば検討する」と応じたという。しかし当時、市議会からは「財政が厳しいのに公費投入はおかしい」と「待った」がかかった。リーグＶは９月中旬に決定。市は結局、断念した。

　今季は阪神にマジックが灯った後、市議会の一般質問で市議が「本拠地は西宮だと発信すべきだ。街への愛着や誇りが育まれ、地域活性化に結びつく」と誘致を提案した。これに対し石井登志郎市長は「混雑事故を防ぐには広い道が必要。（大阪の）御堂筋、（神戸の）フラワーロードに匹敵する道路が市内に見当たらず、物理的に容易ではない」と答え、実施は難しいとの見方を示した。

　尼崎市と西宮市ではパレード４日後の２７日、岡田彰布監督や選手数人が市民に優勝を伝える報告会がそれぞれ開かれる。（山岸洋介）