水原一平容疑者が“ギャンブル沼”に堕ちたワケ「くそう、全部負けた」「これが本当に最後の1回だ」「アメリカに戻ったら返済する」
水原一平容疑者が“ギャンブル沼”に堕ちたワケ「くそう、全部負けた」「これが本当に最後の1回だ」「アメリカに戻ったら返済する」
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1712982622/
公開された全37ページの訴状を読むと水原一平容疑者が“ギャンブル沼”に堕ちるまでが浮かび上がってきた。(全6回の5回目/続きを読む)
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水原容疑者の借金を膨らませた違法賭博業者の手口
「ラスト1回のバンプをしてくれる? これで最後だ」
これは、大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏が、何度も、違法スポーツ賭博の胴元にお願いしていた文句だ。
4月11日、水原容疑者は、カリフォルニア州の連邦検察に、銀行詐欺の容疑で訴追された。当初、大谷選手の口座から胴元に電信送金された額は450万ドル(約6億8000万円)と報じられていたが、2021年11月から2024年1月にかけて、水原容疑者のデバイスとIPアドレスから電信送金されていた額はその4倍近い1600万ドル(約24億5000万円)を超えていた。連邦検察は「大谷選手が自身の口座から胴元に1600万ドルの送金を許可した形跡はない。大谷選手は被害者と考えられる」と明言している。4月12日には、水原容疑者はロサンゼルスの連邦地裁に出廷、2万5000ドル(約380万円)支払って保釈された。
37ページにわたる訴状を読むと、そこには、バンプ=bumpという言葉が何度も出てくる。訴状の中で説明されているが、バンプとは、胴元に対し信用枠いっぱいの借金をしているギャンブラーが信用枠を上げてもらうことを意味する違法賭博のスラングだ。
例えば、10万ドルの信用枠を持っているギャンブラーが胴元に対して10万ドルの借金がある場合、ギャンブラーは最大15万ドルまで信用枠を上げてほしいと頼む可能性があるという。信用枠を上げてもらうことで、ギャンブラーは負け金を取り戻そうとしてもっとギャンブルをするわけだ。訴状ではまた「バンプは、違法賭博の胴元が、ギャンブラーに胴元に対する借金を返済させるのを促しつつ、ギャンブルをさせ続ける違法賭博の一つの方法だ」とも説明されている。
訴状の前半では、水原容疑者が負け金を取り戻そうと胴元に何度も何度もバンプを要求し、借金を膨らませていった様が克明に描写されている。
そもそも、水原容疑者はいつから違法賭博に手を染めたのか?
訴状が明らかにする水原容疑者が違法賭博に手を染めた瞬間
それは、2021年9月8日、訴状で“ブックメーカー2”と示されている胴元が、水原容疑者に賭博用のアカウント番号やパスワードを提供したことに始まる。違法賭博のギャンブラーは本名ではギャンブルしないため、アカウント番号が提供されるという。アカウント番号を得た水原容疑者は、9月24日にサッカー賭博をし、“ブックメーカー2”に「UCLAに賭けたが、完敗した」とメッセージを送っている。
水原容疑者は電信送金をしたとされているが、違法賭博を始めるまでは電信送金をしたことがなかったようでもある。2021年10月31日のメッセージでは、胴元に支払いが遅れていることを謝り、「電信送金をしたことがない」と話している。その後も、電信送金が上手くいかなかったのか、「銀行に電信送金をキャンセルされた」「Paypalで送金する」「あらゆる方法を試したが送金できない。とてもストレスを感じている」などのメッセージを送っている。
しかし、2021年11月10日には「4万ドル送金できた」と伝えており、その後も、「PaypalのXoom serviceで5万送金するリクエストをした」など送金ができるようになった様子が窺える。
2022年からは、冒頭の“バンプ”というスラングが頻繁に登場するようになる。1月2日には、「全部負けた」という水原容疑者に対し、“ブックメーカー2”は「“ブックメーカー1”は5万バンプすると言っている」と水原容疑者に賭博を促すような甘い言葉を囁いている。
1月15日には、水原容疑者は胴元に対し「くそう、全部負けた。5万バンプできるかブックメーカー1にきいてくれ。負けたら、暫くの間は、それを最後にするつもりだ」とバンプを要求。
負け金も膨らんでいったのだろう、2月4日には「すでに10万ドル負けたので、30万ドル送金した」と伝えている。
2月28日には、胴元が水原容疑者に20万ドルが届いていないので送金するよう要求。ギャンブルにのめり込み始めている水原容疑者の足元を見てか、胴元は負け続ける水原容疑者に対し「Freeplayをあげよう」と伝えている。Freeplayとは、ギャンブラーが負け金の支払いを求められない賭けを指すという。