山川穂高「またイチからスタートする気持ちで頑張ります」

【ソフトバンク】山川穂高、前向いて「一から」自主トレ公開　ファン500人からはヤジや罵声なし

　ソフトバンクにFA加入した山川穂高内野手（32）が27日、福岡・筑後市のファーム施設で自主トレを公開した。

　公の場で肉声を発するのは入団会見後では初。昨年5月に女性問題で球界を騒がせたスラッガーは「一からスタートしたい気持ち」と謙虚に意気込みを語った。過去に本塁打王3度獲得もレギュラーの座は確約されておらず、A組発進が決まった宮崎の春季キャンプで猛アピールを見せる。

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　室内練習場に現れた山川は丁寧に、何度も頭を下げた。午後1時50分ごろ。球団関係者、多数の報道陣に対しては「よろしくお願いします」。あいさつにきた後輩とはがっちり握手を交わした。ストレッチ、ランニング、キャッチボール…フリー打撃。昨年12月19日に入団会見を行って以来、初の公の場がこの日の自主トレ公開だった。

　「最初は慣れたりするのに少し時間がかかりますし、苦労するかなと思います。自分のできることは決まっていますので、毎日1つ1つのことを一生懸命にやろうと思います」

　昨季は自身の女性問題が発覚。前所属の西武からは公式戦出場停止処分を受けた。球界を代表するスラッガーだけに大きな騒ぎを呼んだ。ソフトバンクにFA移籍後も賛否両論の声が続出。それでも山川は前を向いた。「僕はホームランを打つことが一番だと思ってますし、明るく元気にチームを盛り上げていくことも僕のできることだと思っています。そういう姿をぜひみてもらえたらと思います」。

　この日は土曜日で、筑後には総勢500人前後のファンが訪れた。「鷹の山川」を一目見ようと、ファンは室内練習場に必死に目をやった。そこにヤジや罵声はなかった。山川の背番号「25」のユニホームを持参している人もいた。あるファンは「結果を出せば歓迎する声はもっと上がるんでしょうけどね…」と言う。それは山川も自覚していた。「今はキャンプ初日しか見えていない。頭で考えるより、体をいっぱい使う練習になると思っています。もう1回若くなれるように。若々しくいけるようにしっかりやっていきたい」。ただ結果を示す。

　不祥事を起こした23年から新天地で迎える24年。年をまたいだ瞬間にバットを振ったという。「また一からスタートしたい気持ちで」。一連の騒動を許されたとは思っていない。今はがむしゃらに汗を流す。過去に3度の本塁打王獲得もスタメン確約はなし。「何とか食らいついていきたい」。ホークス山川が歩みだした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9241985a2c64de0bb6acb30a7a1c7555107097e7