ソフトバンク小久保監督「我慢したい若手がいない」
ソフトバンク小久保監督「我慢したい若手がいない」
転載元: https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1705353885/
重い発言だったかもしれない。ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)が、期待をかける長距離砲候補の不在を嘆いた。15日は生まれ故郷の和歌山で県庁、市役所を表敬訪問して一軍監督就任を報告。「勝つか負けるか、勝つために何をするかだけ。頭の中はシンプル」と、改めてV奪回への並々ならぬ思いを明かした。
自身の礎を築いた故郷の空気に触れ、小久保節がサク裂した。チームは3年連続のV逸。加えて、スムーズな世代交代が進まず過渡期を迎えている。未来の主力育成も課題の中、通算413本塁打を誇ったスラッガーには大砲育成の期待もかかる。その青写真はいかほどか――。指揮官の口からは厳しい言葉が放たれた。
「見合う選手がいれば…。こちらがどこまで我慢するかということになるでしょうけど、現状、そこにはそういう選手はいないです」
小久保流の猛ハッパだった。
間違いなく野球界は進化している。効率的な練習、故障予防は飛躍的に進んだ。練習量などを管理する先進的な取り組みを十分に理解した上で、それでも訴え続けてきた信念がある。自身は「今の子たちには落とし込めない」という前時代的な練習が主流だった世代で、極端に言えば「痛いと言えない」時代を生きた。過去を美化するつもりは毛頭ないが、あえて大げさに言葉を選んだ。
「そのくらい痛みに強い奴じゃないとトップにはいけない。一流から超一流に行くにはそういうものは必要。それは指導してなるもんじゃない。本人がどこまで上りつめたいかどうか。(年俸)3000万円くらいで満足と思えば、そこで止まる。3億円稼ぎたいと思ったら(実際に稼ぐ)それだけの選手がいる」
節目で言葉にする理由は、才能ある選手があと一歩のところで突き抜けきれない姿を見てきたからだ。
5年、10年のスパンでチームの屋台骨を支える選手は必然と高給取り。今、ホークスに5年先のレギュラーを確約できる選手は少ない。次世代の大砲やエース育成は急務だ。常勝再建には骨太のプレーヤーが求められている。使わなければ育たないが、我慢起用に見合う選手の名前が挙がらない。現実を直視した上で、それでもハードルを下げる発言をつつしんだところに小久保監督らしさがあった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37b19e3e8624b019a1e205c578438bc97cf0162d