巨人選手の個人情報をネットに…重すぎた「推し」への愛の代償 元保険会社社員が脅迫行為に走った理由
巨人選手の個人情報をネットに…重すぎた「推し」への愛の代償 元保険会社社員が脅迫行為に走った理由
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1746963847/

▽「惨殺されて死ね」34回の殺害予告
今年2月、被告は両親に付き添われながら東京地裁に姿を見せた。長い黒髪をひとまとめに結び、黒いスーツに身を包んだ生真面目そうな装いとは対照的に、検察官が読み上げた起訴内容は衝撃的なものだった。
「惨殺されて死ね!」、「まだ生きてたんだ」。被告は昨年4~6月までの2カ月間で34回にわたってネット掲示板に巨人のA選手と家族への殺害予告を投稿。保険会社に勤務していた際に撮影したA選手の名前や自宅住所などが記された顧客情報も添付した。投稿を把握した球団は、選手の周辺や試合が行われる東京ドームの警備強化を余儀なくされた。
法廷ではA選手の供述調書も読み上げられた。「5月3日の試合前の午後1時ごろ、球場で書き込みを知りました。すぐに妻子に連絡しましたが、自宅の住所がさらされ、遠征先にいる時に家族が襲われたらどうしようという恐怖と不安で警備員を雇いました。野球選手である以上、敵地のファンにやじられ、時には自分のチームのファンからもやじられます。中には過激な人もいることを知りながら、それでも野球を続けています。そんな人にも住所がさらされていると思うと、不安でしかないです。もう絶対にこんなことがないよう、重い処罰をお願いします」
▽きっかけは選手の移籍劇、一方的に恨み募らせ
なぜ一線を越えてしまったのか。証言台に立った被告は、犯行に至るまでの経緯を明かした。
元々、巨人に所属していたB選手の熱烈なファンだった。だが数年前、移籍してきたA選手の代わりに、B選手はライバル球団へ放出されることになった。このことをきっかけに、被告は一方的に恨みを募らせる。2020年、巨人のホームページの問い合わせフォームにA選手の殺害予告を送信し、脅迫罪で一度罰金刑を言い渡された。
その後は野球と距離を置いて過ごしていたが、2022年にB選手が再びチームに復帰したことをきっかけに観戦を再開する。「彼はすでに選手としてはベテラン。引退が近いのではと思い込み、惜別の意味で再び試合を見るようになってしまった」
だが、すでにレギュラーとして定着していたA選手に対し、ポジションが同じB選手の出番は少なくなる一方だった。「B選手がどんなに活躍しても、監督が交代しても出場機会がなく、絶望的な気分になった。自分の中でも感じたことのない怒りのエネルギーが湧いてきて、忘れていたはずのA選手へのいらだちが戻ってきてしまった」
怒りのあまり家族の前でもA選手を口汚くののしり、自傷行為にすら及ぶように。やり場のない憤りをぶつける先を探す中、ネット上の「悪口・愚痴・ストレス発散掲示板」にたどり着いた。有名人だけでなく、一般人に向けても罵詈雑言(ばりぞうごん)が大量に飛び交う投稿内容を見るうちに、「ここなら自分の投稿が埋もれて、誰かに見られることなく憂さ晴らしができる」と考えた。
その時、1年前まで勤務していた保険会社で撮影したA選手の顧客情報を写したパソコン画面の画像を殺害予告と一緒に投稿することをふと思い立った。「当時は悪用するつもりは全くなく、こういう所に住んでいるんだという興味本位で撮影して保存したままになってしまっていた。周りが見えなくなっていて、今思い返せば許されない行為だった」。何度も繰り返された投稿が球団の知るところになり、逮捕されるまでそう時間はかからなかった。
被告は現在、両親の元に身を寄せている。
「事件以降、野球は一切見ていないし、B選手のことも全然気にならない。今は好きなドラマを見たり、おいしいものを食べたりして感情をコントロールできるように心がけている」
約2週間後、言い渡されたのは懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決だった。証言台でうつむく被告と再び向き合った裁判官は静かな口調でこう諭した。
「野球から離れて、もうこういうことをしないというのは本質でない。自分の思い通りにならないと悪口ではき出す態度を改め、きちんとした社会生活を送ることを願っている」
マスク越しのくぐもった声で「はい」と応じた被告。弁護士を通じ、球団や選手に宛てて書かれた謝罪文は受け取りを拒否されているという。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/2016654
そんなのがあるなんて知らんかったわ

