巨人・戸郷翔征はなぜドジャース打線につかまったのか… 1イニング3被弾、6回5失点投球 球界OBが徹底解説
巨人・戸郷翔征はなぜドジャース打線につかまったのか… 1イニング3被弾、6回5失点投球 球界OBが徹底解説
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1742093134/
戸郷翔征はなぜドジャース打線につかまったのか 1イニング3被弾、6回5失点投球 球界OBが徹底解説 「もっと荒々しくていいのかな」
15日に行われたドジャースが巨人と戦ったプレシーズンゲーム(東京ドーム)は人々に鮮烈な印象を残した。
大谷翔平が戸郷翔征から豪快なアーチをかけると、ドジャース打線が一気にエースに襲い掛かる。3回は戸郷から1イニング3発、5得点。スキを見逃さず、次の塁を狙う姿勢なども示し、さすがの世界一軍団の強さを見せつけた。
この試合の内容には球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は15日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人VSドジャース】大谷翔平が衝撃の凱旋2ラン!!世界一の打線相手に戸郷6回5失点…『巨人は明日のカブス戦も苦戦する可能性が…』高木豊が感じた巨人とドジャースの差は?」と題した動画を更新。ゲームの内容を振り返って、独自の視点で解説を加えている。
まず先発の戸郷に関しては3回の大谷にホームランを許したシーンに関して言及。
戸郷、バッテリーを組んだ甲斐拓也の2人とも初球から甘い球ならば、大谷は振ってくるとわかりながら、「普通のスライダーではなく、外にやっぱ投げたかったんだよね」として、外にカーブ気味のスライダーを選択したとした。
高木氏も大谷自身、この球は頭になかったのではないかとしながら、「タイミングは抜かれながらも、体が泳がないんだよね ぐーっと我慢してそこの場で振るんだよね」とたとえ予想しない球でも即座に反応できる大谷の凄みが凝縮された打席になったとした。
その上で「メジャーのバッターたちがすごいなと思ったのは、戸郷の低めの変化球に振らないんだよね」としっかり球の見極めができているとした。
続けて「普通だったら三振しても良さそうなボールがあるのに『見る』、だから戸郷は苦しかったと思う」と慮った。
戸郷は昨年のセ・リーグでは奪三振1位に輝いた。ただ、それほどの投手でも「(メジャーの選手は)振ってくれなかったね」と高木氏。
背景にはメジャーの投手に比べて球威の問題や、球筋がきれいなことも打たれやすい要因があると指摘。
「日本の(投手の)投げているボールはきれいなんだと思うよ マニュアル通りというか」としながら、
「向こうのピッチャーは何かしら、変化を加える ちょっと動いているというか」と違いがあるとした。球速に関してはそこまで大きな違いはないとしながら、日本の投手の投球術に関しては「もっと荒々しくていいのかな」とコメントする場面もあった。
一方で戸郷の後に投げた、船迫大雅、堀田賢慎などはよくまとまっていたとして、メジャーとの対戦は巨人ナインにとっても非常に実りの多い試合になったとした。
巨人にとってもこのプレシーズンゲームが終われば開幕まで2週間を切っている。得難い体験をいかにシーズンに生かすか。16日のカブスとのマッチアップも注目を集めそうだ。