西武・渡辺久信GM「人的補償はリストが届いたらすぐ決めます。長引くと選手がかわいそう」

FAでソフトバンク移籍・山川穂高の人的補償、西武渡辺久信GMは「リストを見てから」　早めの結論示唆「選手がかわいそう」

　西武から国内フリーエージェント（FA）権を行使した山川穂高内野手（32）がソフトバンクに入団することが19日発表された。今季年俸2億7000万円（推定）だった山川は日本人選手で球団3位までに相当する「Aランク」とみられるため、西武はソフトバンクから金銭または人的補償を受けることができる。同日埼玉県所沢市の球団施設で取材に応じた西武の渡辺久信ゼネラルマネジャー（GM）は「リストを見てから」と慎重に検討する姿勢を示した。

　「リスト」とは「プロテクトリスト」のこと。人的補償はFAを行使した選手の移籍元が移籍先から選手を獲得できる制度。ただし移籍先のソフトバンクは支配下選手（外国人選手と、今秋のドラフトで指名された選手を除く）のうち28人を「プロテクト」として除外できる。ソフトバンクはプロテクトされた以外の選手をリスト化し、西武に提示する義務がある。

　期限はFA契約締結が公示されてから2週間。さらに西武が人的補償選手を選んで手続きを完了するのは公示から40日以内と定められている。渡辺GMは「リストが来るのは年明けになるかも分からない。そうしたらしょうがない」と割り切る一方、2月のキャンプ直前まで熟考する可能性については「そこまでしたら（ソフトバンクから人的補償で来る）選手がかわいそうじゃないかな」となるべく早めに結論づける考えを示した。

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