【里崎智也】栄枝裕貴vs中川勇斗 阪神の捕手めぐる紅白戦直接対決で表れた意識の差
【里崎智也】栄枝裕貴vs中川勇斗 阪神の捕手めぐる紅白戦直接対決で表れた意識の差
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【里崎智也】栄枝裕貴vs中川勇斗 阪神の捕手めぐる紅白戦直接対決で表れた意識の差
<阪神紅白戦>◇9日◇沖縄・宜野座
阪神は藤川新監督の元で再出発する。私は監督が交代した時から、捕手をどうするのか問題を考えてきた。梅野、坂本を中心に回すのか、あるいは新戦力を試し育てるのか、その手腕が試されると。
宜野座での紅白戦は、私のテーマと合致したものとなった。5年目栄枝裕貴(26)と4年目中川勇斗(21)が先発マスク。となれば、試合前から見るべきものはひとつだった。
栄枝は打者中川に、中川は打者栄枝に決して打たせてはならない。鬼の配球が必要であり、それに徹せられるか。この時期の紅白戦で、捕手は9つあるポジションの中で唯一、ライバルを活躍させないことができる特殊性を備える。
四球をいとわず、絶対に打たせないこと。全球フォークも構わない。それくらいの強い気持ちで向かう局面だろう。まず栄枝は打者中川に対して3ボールから2球ファウルでフルカウント。最後は内野フライに打ち取った。
スピードガン表示だけでは正確な球種は判断できないが、見た感じでは3ボールから変化球を3つ続けている。四球を嫌がり、安易に真っすぐを選択しなかったことからも、捕手栄枝には「戦ってんなあ~」という印象を受けた。
一方の中川は栄枝に対して淡泊だった。初球真っすぐでファウル、2球目変化球がボール、3球目は外角への真っすぐを中前打された。真っすぐ、変化球、真っすぐという流れにも工夫、細心の注意は感じなかった。同じ真っすぐにしても、もっと厳しいコースを要求すべきだった。
この後、中川は藤田に交代。藤田は打者栄枝に外角真っすぐを痛打され右中間三塁打を許した。そして、その栄枝も藤田に対して初球真っすぐを中前打された。「詰めが甘い」と言わざるを得ない初球の入り方だった。
特に中川は2回表のイニング間の投球練習で、セカンドスローを大きく乱した。そして3回にはワンバウンド送球で盗塁も許した。打者栄枝への攻め方、そして守備面でのスキはいただけない。アリの一穴という言葉がある。少しの不安が広がり、崩れてしまう。まず、当面の敵に対して、絶対にスキを見せてはいけない。
この先に梅野、坂本への挑戦があることを肝に銘じてほしい。と同時に、打力があれば、決して2人を超えられないことはない。打ってアピールし、ライバルには鬼の配球で封じる。しばらくは阪神の若手捕手のしのぎを削る戦いが続きそうだ。(日刊スポーツ評論家)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcf2d948d1b9b408b344f5489348a06645075dff

