【忠臣蔵】 愛知県民「吉良さんは悪い人ではない」吉良公の名誉回復を

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吉良公の名誉回復を　西尾で法要に300人参列

　西尾市ゆかりの武家で、1702年の赤穂浪士による討ち入りで落命した吉良上野介（こうずけのすけ）の命日の14日、吉良家の菩提（ぼだい）寺の華蔵（けぞう）寺（同市吉良町）で毎年恒例の法要があり、市民ら300人超が参列した。芝居や時代劇の「忠臣蔵」で悪役として描かれる吉良だが、「吉良さんは悪い人ではない」と訴える住民有志が近くの花岳（かがく）寺で講演会も企画し、歴史家の加来耕三さんが登壇した。　（西山輝一）

　江戸幕府・高家筆頭（肝煎（きもいり））として5代将軍の徳川綱吉に仕えた吉良は、朝廷から江戸に来る使者（勅使）をもてなす饗応（きょうおう）役だった赤穂藩主、浅野内匠頭（たくみのかみ）に礼儀や作法を指導する役割を担っていた。現在の吉良町に領地を持ち、治水事業を手がけたことから地元で名君の「吉良さん」として親しまれている。…