【AERA】甲斐拓也、大山悠輔がFAで巨人移籍なら… 「プロテクト枠」から小林誠司、長野久義が外れる可能性
【AERA】甲斐拓也、大山悠輔がFAで巨人移籍なら… 「プロテクト枠」から小林誠司、長野久義が外れる可能性
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1731833134/
(略)
甲斐を獲得すると巨人の捕手は飽和状態
巨人は阿部慎之助監督が就任した今季、捕手の起用法がガラッと変わった。昨年まで不動の正捕手だった大城卓三が先発マスクをかぶる機会が減少し、岸田行倫、小林誠司と3人を併用した。今オフにFA権を保有して、去就が注目されていた大城は残留を決断した。もし、甲斐の獲得に成功したならば捕手陣は飽和状態となるため、人的補償の対象から外す「プロテクト枠」から漏れる選手が出てくることが予測される。
巨人を取材するスポーツ紙記者は、「このメンバーだと、小林がプロテクトから外れる可能性があると思います。今年は同学年の菅野智之が登板する試合にすべて先発マスクをかぶり、菅野の完全復活に大きく貢献しましたが、菅野は海外FA権を行使してメジャー挑戦の意向を表明しています。小林は来季の出場機会が減少することが避けられない。甲斐と同じ『守備型の捕手』であることもどう作用するか」と指摘する。
人気選手が人的補償で去りかねないリスク
「プロテクト枠」の28人を決めるのは非常に難しい。主力選手のほか、若手の成長株を入れると、あっという間に枠が埋まってしまう。分が悪くなるのがベテラン勢だ。巨人では、過去にFAの人的補償で大きな波紋を呼んだケースがあった。
18年オフに巨人がFAで西武の炭谷銀仁朗(現西武)と広島の丸佳浩を獲得した際、人的補償で、西武には左腕エースとして一時代を築いた内海哲也(現巨人1軍投手コーチ)が移籍、広島にはスター選手だった長野久義(現巨人)が移籍した。内海、長野はいずれも主力選手としてチームに貢献し、巨人ファンから絶大な人気を誇っただけに、プロテクト枠から外した球団の判断に批判の声もあがった。
他球団の編成担当は、「この時の巨人の判断は理解できる」と振り返る。
「内海、長野が功労者であることは間違いない。ファンの感情は理解できますが、戦力として考えた時に内海は下降線に入っていたし、長野も外野の絶対的レギュラーではなくなっていた。30代中盤という当時の年齢を考えると、大きな伸びしろが望めるわけではない。シビアな見方をすると、FA補強をすれば、人気選手が人的補償でチームを去るリスクがあるということです。あとは読み合いですね。他球団の戦力を見た時に、このベテランをプロテクト枠から外しても獲らないだろうと判断するケースがあります」
巨人は甲斐だけでなく、FA権を行使した阪神・大山悠輔の獲得にも動く可能性が高い。大山は今季の推定年俸2億8000万円で、甲斐と同様に獲得球団は人的補償が必要となる。巨人が甲斐と大山の両獲りに成功した場合は、プロテクト枠を両球団に提出しなければいけない。
「甲斐、大山の両方、あるいはどちらか1人の選手の獲得に成功するケースが考えられます。その時は相手球団の戦力構成を確認した上で、プロテクト枠に入れる選手の陣容が変わってくる。28人の枠に入る当落線上は小林のほかに、長野久義、中川皓太、畠世周、大江竜聖あたりでしょうか。ただ、長野の場合は史上初の2度目の人的補償での移籍となりかねないことを考慮しなければいけない。ファンから愛されている選手なので、どう判断するか。オコエ瑠偉、秋広優人も確定とは言えない。秋広に関してはチームの将来を背負う選手として嘱望されていますが、打撃フォームで試行錯誤を繰り返して伸び悩んでいる。プロテクトの28人に絶対入るとは言い切れません」(前出のスポーツ紙記者)
人的補償の移籍で花開いた選手も
マイナスに考えられがちな人的補償だが、人的補償の移籍を機に、素質を開花させた選手もいる。22年のオフに、日本ハムからソフトバンクにFA移籍した近藤健介の人的補償として、田中正義が日本ハムに移籍した。田中はソフトバンクに在籍した6年間で1軍未勝利だったが、日本ハムに移籍した23年は新庄剛志監督のもと、47試合登板で2勝3敗25セーブ8ホールドと覚醒した。今季も抑えやセットアッパーを任され、53試合登板で4勝4敗20セーブ12ホールド、防御率2.17とブルペン陣を支えた。
甲斐、大山がもしFAで他球団に移籍するのであれば、獲得球団の人的補償にも注目したい。
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https://dot.asahi.com/articles/-/240526