日本ハム2軍移転、江別市長「ぜひうちに」　恵庭市長もラブコール　千歳市長「候補となり光栄」　一方、札幌市長は「土地の提供は難しい」

　【江別、恵庭、千歳】プロ野球北海道日本ハムが千葉県鎌ケ谷市にある2軍本拠地を道内に移転する構想を進めていることに関し、江別市の後藤好人市長は30日の定例記者会見で「面白い話。江別が候補ならば、ぜひうちに来てほしい」と実現に向けて前向きに取り組む考えを示した。

　現時点で日ハム側から正式な連絡は無いと説明。7月中旬の移転に関する報道を受けて問い合わせたところ、「内容は球団内で検討中」との回答を受けた。構想が具体化した場合に備え、準備を進めるよう担当部局に指示したという。

　一方、実現には用地確保や市の財政支援が課題になるとし、日ハム側が想定しているとされる公設民営での施設整備については「理由付けが必要だ」と語った。

　移転候補地として挙がるのは札幌、江別、千歳、恵庭、苫小牧の道央5市。

　恵庭市の原田裕市長は30日の北海道新聞の取材に「移転構想があるのなら、ぜひ恵庭に来てほしい。今後球団側から具体的な話があれば、できる限りの対応をしたい」と文面で回答し、歓迎の立場を改めて示した。

　報道後の球団からの働きかけは「ない」とした上で、同市としては「他球団の2軍施設の移転状況などについて調査を始めた」と明らかにした。

　一方、千歳市の横田隆一市長は7月末の定例記者会見で、日ハム2軍施設の移転検討について「まず、千歳の名前を出していただいたことは大変光栄。実現すれば地域全体の活性化にもつながると思う」と説明。現状については「（先方が）各地を訪問する中で課題について聞いたということ。これからいろいろと話を伺っていく段階」と述べた。

　札幌市の秋元克広市長は8月21日の定例会見で、「十分な広さの土地を提供するのは難しい」との考えを示している。