JA「米値上げします。嫌なら買うな」 日本人「買うのやめるわ」
JA「米値上げします。嫌なら買うな」 日本人「買うのやめるわ」
新米シーズンを迎えたが、米の価格高止まりが続いている。
小売価格は前年より1割以上上昇し、主要産地の一部では卸値が1俵あたり2万円台に迫る水準。
消費者離れが進み、スーパーでは特売を控える店舗も出ている。
背景には、燃料費・肥料費の高騰や人手不足、天候不順による収穫量減少がある。
業界関係者は「今年も高値は続く可能性が高い」との見方を示しており、
家計への影響が長期化する懸念が広がっている。
■要約
新米の価格が過去数年で最も高い水準に達し、消費者の“コメ離れ”が進行している。
原材料や燃料コストの上昇に加え、天候不順や担い手不足が影響。
価格転嫁に踏み切れない飲食業界や小売店では仕入れ調整が相次ぎ、販売量の減少が顕著となっている。
専門家の間では「当面は下がらない」との見方が強く、家計負担の増加が懸念される。
消費動向の変化が、農業構造そのものにも影響を及ぼす可能性が出てきた。
■解説
コメは長らく「安定価格」の象徴だったが、エネルギー高騰と物流コスト増により構造的な高止まりが続いている。
国内生産量の減少と輸入飼料・肥料依存が重なり、農家の生産コストは限界に近い。
消費者の主食多様化やパン・麺へのシフトも進み、需要減が価格の上昇を抑えられないという逆説的現象が起きている。
政府は補助金や備蓄米放出を検討しているが、抜本的な価格安定策には至っていない。
“安いコメ”が当然だった時代は終わりつつあり、主食のあり方が問われている。
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