議員会館に中国製ロボット掃除機はダメなのか 自民・小野田議員の主張に立憲・米山議員が異論
議員会館に中国製ロボット掃除機はダメなのか 自民・小野田議員の主張に立憲・米山議員が異論
自民党の小野田紀美参院議員が議員会館のロボット掃除機の製造国を問題視し、安全保障上の調達基準を問う発言を行った動画が注目を集めている。これに対し、立憲民主党の米山隆一議員は「不合理な国粋主義は日本を滅ぼします」とX上で反論した。
■要約
議員会館で使用されているロボット掃除機が中国製だったことを受け、自民党の小野田紀美議員が「安全保障的に問題はないのか」と参院委員会で指摘した。これに対し、立憲民主党の米山隆一議員は「中国製品を排除する発想は非現実的であり、国粋主義的だ」とX上で反論。両者の主張をめぐりSNSでは「議員会館は個人宅とは意味が違う」「安全保障を軽視するのは危険」といった意見も相次いだ。安全保障リスクと経済依存の狭間で、政治家の姿勢が問われている。
■解説
この論争の根底にあるのは、「安全保障」と「経済合理性」をどこで線引きするかという問題だ。
小野田氏の主張は、国家機関が扱う施設内で中国製機器を使用することへのリスク意識を示したもの。一方の米山氏は、グローバル供給網を前提とした現実的な経済観から批判している。
ただし、議員会館という公的空間では、通信経路やセンサー情報の扱いなど、個人使用とは次元が異なるリスクが存在する。
米山氏の指摘も一理あるが、国家中枢の機器調達には「過剰な慎重さ」くらいがちょうど良い。
技術依存をどこまで許容するか──それは単なる経済論ではなく、主権意識の問題でもある。
出典:J-CASTニュース





