菅野智之(34歳、15勝3敗防1.67)「復活ではない。成長です。今がキャリアで一番良い」

菅野智之(34歳、15勝3敗防1.67)「復活ではない。成長です。今がキャリアで一番良い」

転載元: https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1727549753/

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1: それでも動く名無し 2024/09/29(日) 03:55:53.22 ID:fGOpIQQy0
【巨人】菅野智之を変えた「20センチ」とは…4年ぶりMVPへ「復活?いや、成長という言葉が正しい」

 阿部巨人を追いかけた今季、菅野智之の「成長」には勉強させられた。プロ野球を長年取材し、個人的に「フォーム改造」なんて見出しは大好物だった。野球経験者として、何をどう変えたのか。その狙いは。考えるだけでも楽しい時間だ。しかし、今シーズンの菅野のように別人へと進化したことは記憶になかった。

 今季初勝利を挙げた直後の4月上旬、菅野を直撃した。知ったかぶりと言われるのも承知の上で「球の角度が昨年までと全然違うように見えるが…」と聞いた。同4日の中日戦(バンテリンD)で7回無失点。直球は150キロを超え、変化球の精度も抜群。4勝の昨年がうそのようだった。右腕からは「はい。そこをテーマにやってきたので」と返ってきた。

 「直球の角度が~」と言われてもピンとこないかもしれない。バッターは基本、地面と平行に振る「レベルスイング」が多い。ここにボールの角度が付けば、その軌道に合わせるのが難しくなり、一点集中になる。ようするに、バットに当たる確率は下がっていくのだ。菅野が求めた「角度」には、昨年から20センチの差が出来たという。

 久保巡回投手コーチとの二人三脚は、右足の使い方から見直した。186センチの身長をなるべく保ったまま、体を打者よりに倒し、近づけていく。久保コーチによると「右足は地面から45度まで倒していい」という。その助言に対し菅野は「自分の中でうまくアレンジしています」と工夫した。その軸足が機能しなかったのが昨年までのピッチング。「右足がうまく使えてないんですよ」という意外な悩みが超一流を苦しめていた。

 球を離す位置が劇的に変わった。地面から166センチの高さだったリリースポイントは今年、186センチまで上がった。20センチも変われば打者の目線も上がる。球離れも遅くなり、バッターにはより近く感じたはずだ。「スライダーの曲がりが全然違う」とも効果を口にした。すべての球種に進化が見え、あとはコンディションを整えるだけで十分だった。

 素人的に言えば、突っ立って投げているようにも映る。開幕当初はぎこちなく見えたが、その点は菅野も同じ感覚だったのだろう。なじんでいけば、さらなる精度アップへと欲が出る。常に上のレベルを目指すから、球界トップに君臨できるわけだ。よく「復活」という言葉を耳にするが、違う。ここにきて「成長」という表現が正しいと改めた。(報知プロ野球チャンネルMC・水井 基博)

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